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気圧/季節に踊らされるもの/空線/眼差しの海

この時期の偏頭痛がひと回りする毎に鋭利になってゆく

画面の光が映し出すものの少なさに怯え 遠巻きに眺めながら音のない海を手繰り寄せている灰色の六月は気づいたら過ぎ去りました 生活の中に後付けの数え歌が食い混み過ぎてしまって 視線の先に空が見えるだけで嬉しい 曇 陽の下に雲が回り込んでいる 人を抜け出したい

告げられない曖昧な終わりでさえ抱きしめられるようにありたい

真夜中は騒々しい どうしようもなく

近頃は 10代の頃に聴いていた大好きな音楽家と共演できる夜が少しずつ約束されたり、

バンドなんて絶対にやるものかと誓った心が4月の下北沢THREEでの夜会から 大好きな音楽家たちが力を貸してくれて、解れてゆき 合奏で僕の音楽ができたり

でも家で篭っているのが落ち着くなあと改めて気づいたりしています

吃驚するほど人間が私でしかない というのはマダムエドワルダの書き出しにあった言葉だけど、よく思い出す 僕が一番知っている人間は僕だ と思い直す瞬間は吃驚するほど落ち着いてしまったりします 近くにいる人に恵まれている 目を閉じるような気持ちになる

哀しく開いていた扉について、その前から知ってくれていた人に会って

その吹き込んだ風の帯によってゆっくりと扉は閉じました 息を吹き込むような

行かなければ気のすまない場所がいくつか 一刻も早く海を見ないと気が触れそうだ

泳ぐのは得意ではないが、意識が吸い取られて勝手に自分の中に話始めるまで眺めたい

午後の反射光という音源には どこかで並行した景色と、その続きがある気がしています

夏が来ます お身体など気をつけてください そんなに簡単に溶けるものではないのです

春が来た時にだけ騒ぐな 曖昧な終わりでさえ抱きしめられるように


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