2018/08/15/0:44
町の表面を撫でるような風ではなくて
町を通奏している配列を組み替えていくような風が吹いていて
それが生活の些細な部分から可視化されていく。
その為に体の中に時計が沢山産まれていくので目眩がする。
途方もない距離が流れていると言い訳して、
いざ!測れそうな距離に対峙した時、
撒き散らしながら親指と小指を這わせることをしたくないなと思った。
距離を捨ててどうにか抱きしめられないかなと想う。
吉増剛造さんの展示で受けた血の燃えるような感覚が体に籠っている。
結果主義の面持ちでいる世界だからという訳ではなくても、隠蔽されてしまう過程や、愛すべき仕草のようなものを全肯定された感覚に陥った。陥ったというよりもパラダイムシフトが起きるような感覚があって、僕は信じたいものを信じていようと、好きなものを好きでいようと改めて固く思った。
それらはそもそも途轍もなく簡単なことなので、何度も結び直すと危ない気がしているけど
良くも悪くも配列を組み替えてしまう風に足元を攫われても気づかないままではいたくないので、どこかで結び目を一度解きほぐし、結ばれて隠れていた部分を自分の手で触って、もう一度元に戻さなくてはいけない気がしていた。また違う風が吹いたような、有難い時間だった。
嫌な夢を見てしまって、今日はずっと引き摺り回されてしまった。
好きな人の中に棲みたい。夏バテには気をつけましょう。